産婦人科の問題点

現代の産婦人科には、非常に大きな問題が横たわっています。

それは、産婦人科医の不足という問題です。

現在のところ、一般病院における産婦人科の医師数は5,226人で、内男性が3,637名、女性が1,588名となっています。

産科だけで見てみると、医師の数は828人となり、婦人科だけの927人よりも100人ほど少ない数です。

また、出産可能な人口10万人に対する婦人科や産科の施設数で見てみると、全国的な平均は9.4施設となっています。

単純に計算すると、1施設あたり1万人の出産可能見込み人口をカバーしなければならないということになります。

産婦人科で扱う出産という現象は、人間が誕生して以来常に行なわれてきている事柄であり、人類が今いるのも、すべて出産が行なわれてきたからです。

ですから、日本でも例えば100年前も、50年前も出産は行なわれていましたし、現在も世界中どこでも出産は行なわれている事柄です。

しかし、産婦人科医が不足していることで医師に診てもらえず、命を落としてしまうということが現在の日本のように大問題になっているということは、頻繁には起こっていませんでした。

なぜ以前からずっと行なわれてきている出産が危ぶまれるくらい、産婦人科の数が少なくなってきてしまったかといえば、大きな要因として医療技術の進歩が挙げられます。

以前なら、お産婆さんが出産を扱っているのが主流で産婦人科という医学がまだなかった頃は、出産により赤ちゃんもしくは母親が命を落としても、それは仕方のないこととみなされていました。